「少しでも質の高い結婚指輪を手にしたい！」という思いは、至極まっとうなものです。だからこそ、ランクが上の結婚指輪をと探していることでしょう。では「ランクが上の結婚指輪」とは、何を指すのでしょうか。
多くの人が思い浮かぶのは、おそらくブランドでしょう。ランクが上とされているのは、海外の高級ブランド。しかし質の面で見てみると、国内ブランドとほとんど差はありません。そこで着目したいのが、結婚指輪に使われている素材です。
結婚指輪の多くは、プラチナで出来ています。プラチナは大変希少な鉱物でありながら、大変優秀な材質をしています。余程乱暴に扱わない限り、プラチナが傷むことはありません。大切に扱えば、孫の代まで使える代物です。
しかし高級ブランドも合わせて、世に出回っているのは「完全なプラチナ」とは別物になります。完全なプラチナ、つまり純度100%のプラチナで作られた結婚指輪は存在しておりません。海外の高級ブランドの結婚指輪でも、高く見積もって純度95%のプラチナになります。
海外の高級ブランドが使っているプラチナは、純度95%のもの。ならばランクが高い結婚指輪は、純度95%のプラチナで作られた結婚指輪になることでしょう。しかし、純度が高いからと安心は出来ません。純度の高いプラチナは大変柔らかく、少しでも油断をすると傷がつく場合も。また高値で売却できることから、盗難のリスクもあります。
純度の高いプラチナで作られた結婚指輪は、確かに美しいです。左手薬指にはめて人前に出れば、注目の的間違いなしでしょう。しかし100%ではありません。
ランクが高い結婚指輪だからこそ、絶対に大丈夫という保障はありません。言うまでもなく、ランクが低い結婚指輪は論外です。大変残念な話になりますが、質の悪い結婚指輪も少なくありません。ペラペラなアームになっているのは、まだ可愛い方。酷いものになると、メッキ加工が施されている指輪もあるのです。
結婚指輪程、難しい買い物はありません。
